2012年3月25日日曜日

難易度論

前の記事で公開したWindows版INVADER BLOCK 2のバージョン2.03ですが、Android版をビルドして、スマホ端末(RAZR)の方にもインストールして遊んでみたんですが・・・やはり、面白さが2.56倍ぐらい大きくなった気がします。(まだ、マーケットには流してませんが)

恐らく、2.01以前は2面までしか行けなかった人も3面、4面まで行けるようになる感じになり、ゲーマーならクリアも目指せるようになったと思います。(ボーナスアイテムを無視して、とことん安全にプレイすることが容易に可能になったので)
また、ハイレベルなプレイヤーなら、より高度な戦略を組み立てられるようになったので、ライト~ヘビーの水準に関係なく、楽しめる内容に仕上がったんじゃないかな。結果として難易度が落ちたのですが、これは良い落ち方(上級者にも受け入れられる落ち方)だと思います。

本題からかなり脱線しますが、昔、将棋ゲームのドキュメントに、「弱く作る方が難しい」と書いてありました。
弱くするために、わざと悪手を打ったりしてしまうと興醒めだとも書いてありました。
まさにその通りだと思います。

実は、将棋が上手くない人の方が、将棋を上手い人よりもコンピュータで表現するには高度な思考をしていて、その熟慮の上で導き出した一手だから、対戦していて面白い・・・という事だと思います。それは、プロでも同じ(多分)。プロの対局の場合、決着が付いた後に検証みたいなことをやっていて、NHK教育の将棋番組なんかでは、放送時間が余っていたらその検証場面も流してくれる事があるのですが、それがかなり面白いので、一度は見てみることをオススメします。棋譜からは読み取れない、色々なものが分かります。要するに、コンピュータの場合、只管強くしていくことは容易なんですが、その「棋譜からは読み取れない、色々なもの」を全て表現することは不可能な訳です。将棋の、上手 or 下手に関係なく。(上手 or 下手の違いは、その部分の量と質のみ)


私は、「最近のゲームには簡単なものが多い」と感じているのですが、それは、先の例に倣えば「悪手を打つ」ような簡単さだから興醒めしてしまったのかもしれません。そうならないように、バランスを保った上で難易度を落とす工夫は必要。

今回の教訓から私が学ぶべきことは、リリースを焦り過ぎないこと。
リリース前だったら、この2.03相当の機能は即採用できたので。

あと、リプレイ機能はルールが完全に安定後の後バージョンで追加した方が良いかもしれません。
初期バージョンでつけてしまうと、ルール自体には手を入れられないので。
ただ、そうそうルールが変えられてると、プレイヤが困ってしまう可能性が高いので、その抑止機能として初期バージョンから付ける方が正解かもしれませんが。(INVADER BLOCK 2のテストプレイをやってもらった取引先の方に言わせれば、リプレイ=無駄機能とのことですが)

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

合理的ではないものを作りたい

ここ最近、実機版の東方VGSの開発が忙しくて、東方VGSの曲追加が滞っています。 東方VGS(実機版)のデザインを作りながら検討中。基本レトロUIベースですがシークバーはモダンに倣おうかな…とか pic.twitter.com/YOYprlDsYD — SUZUKI PLAN (...