2013年10月10日木曜日

適正価格とは

適正価格とは何なんでしょうか。

1年前ちょっと前、スマホアプリを作成し始めたばかりの頃は、正直、右も左も分からない状態でしたが、段々と見えてきた気がします。

宣伝コストから類推する方法で計算してみます。
(※自然流入分を開発原価や純利益に充てる前提で)

以前、NOKOGI Rider(Lite)の広告出稿をした時、CPC入札単価3~10¢の範囲でテストしてみたところ、適切に最適化すれば、概ねCPI単価は平均1.5$ぐらいでした。日本円にすると150円ぐらいですね。

Android版NOKOGI Riderの10/8時点の総インストール数は、Lite版が7001本、製品版が125本です。
Lite版をインストールしてくれた方の約1.79%が製品版を買ってくれた計算になります。
つまり、56本のLite版がダウンロードされれば、1本の製品版が売れることになります。

Lite版1インストールにつき150円のコストを要するので、8,400円の利益が必要です。
Googleに対する手数料を勘案すると、適正価格は10,920円という計算になります。
もちろん、そんな値段では誰も買ってくれませんw

ソーシャルゲームの類であれば、課金ユーザの割合が全体の1割ぐらいと言われているので、課金ユーザ一人あたり1,950円以上取れれば、広告費用の元が取れます。

「有料アプリは厳しい」とよく言われますが、こうやって定量的に比較すると分かり易いですね。具体的には、有料アプリで収益を上げる事は、ソーシャルゲームの類の5.6倍ぐらい難しい(※当社比)と言えます。(まぁ、ソーシャルゲームで課金ユーザが1割も居るのかがそもそも疑問だったりするのですが…私自身、何本かプレイした事がありますが、例え1円たりと課金しようという気にはなれなかったので)

せめて、Lite→製品版のコンバージョン率を10%ぐらいに出来れば良いのですが…
(それでも、適正価格は1,000円以上になります)

蛇足ですが、費用回収は出来ないと知りつつ、私はちょくちょく広告出稿をしています。
利益といっても高が知れた金額なので。(だいたい月あたり5,000円~10,000円ぐらい)
それぐらいの金額なら、財布に入れず、新規ユーザの獲得に費やした方がお得です(多分)。そして、仮にもうちょっと額が増えた場合(具体的には月あたり16,667円以上の収益が得られるようになった場合)、サラリーマン特有のやんごとなき事情が発生するので、その時の調整手段としても広告出稿が使えるんじゃないかと思っています。

だから、今設定している値段が適正価格だろうと思います。

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