2016年2月23日火曜日

KOBUSHI mode

前回の記事で書いたFM音源の仕組みを使って、東方VGSにKOBUSHIモードという機能を入れてみました。KOBUSHIというのは演歌のこぶし(小節)から付けた名前ですが、厳密には演歌のこぶしとは若干違います。(単に音をビブラートさせているだけです)

ついでに、Google Play とかで「KOBUSHI」で検索すると何故か太極拳関連のアプリがよくヒットするのですが、太極拳のシンボルマークによく陰陽マーク(?)が見られるので、東方とも相性が良かろうと。
コレとか
(陰陽マークって太極拳のシンボルマークなんですかね)

KOBUSHIモードを入れたAndroid版の東方VGSは昨日リリース済みで、iOS版は昨夜未明に審査に出したところです。(追記: 2016.02.25 released)

KOBUSHIモードで与えているモジュレータのパラメタは、vgs-bgm-decoderのソースコードを参照。
https://github.com/suzukiplan/vgs-bgm-decoder/blob/master/src/vgsdec.c
※VGSDEC_REG_KOBUSHI という名称のレジスタでON/OFF可能な仕様

若干意図した通りの時間経過による波形加工ができていなかったりしますが、お遊び機能なのでまぁ良いかなと。(後でも直すかも)

モジュレータに与えるパラメタを変えることでもっと色々なパターンのKOBUSHIが作れたりします。(KOBUSHIパラメタをお好みに調整できる機能は後で入れるかもしれません)

このKOBUSHIパラメタの調整というのは、要するにFM音源に与える音色パラメタを調整することとだいたい同義です。実際のFM音源とKOBUSHI音源の違いとしては、KOBUSHIの場合、音を揺らす装置(モジュレータ)が1機しか付いていない点かな。つまり、KOBUSHI音源は2オペレータ(1キャリア, 1モジュレータ)のFM音源ということになります。

有名どころのFM音源のオペレータ数としては、DX7が6オペレータ(1キャリア+5モジュレータ)、YM-2203が4オペレータ(1キャリア+3オペレータ)とかだったと思います。オペレータが3機以上あれば、オペレータの並び順(FM音源の世界ではアルゴリズムと呼ばれている)を変えることができたりします。

本格的なFM音源にすると、東方VGSの元データを弄らずに加工することが難しくなるので、再アレンジが必要になりそうな感じですが、それもまた一興かなと。

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