2016年5月4日水曜日

Tiled Map Editor で生成したJSONをC言語で読めるようにする

前回記事で紹介した Tiled Map Editor は、JavaScriptであれば割りと何も考えずに使えますが、これをC言語で扱える構造体形式に変換するツールを作ってみました。

Tiled Map Editor が吐き出せるデータ形式はデフォルトはXMLですが、今時XMLなんか使っている人なんて居るんですかね?JSON形式で吐き出せるので、JSON形式で吐き出したデータを構造体に変換します。

なお、JSONならダイレクトに読んで使っても良いかもしれませんが、C言語でJSONを読むのは少々面倒くさいので、JSONをバイナリ構造体に変換するCLIを(Cで書くのは面倒なのでC++11で)作ってみました。

JSONパーサーにはDropbox社が提供しているjson11を使用。
C++界隈のJSONパーサーというと、国内ではpicojsonとかが推されているようですが、私が使ってみた限り、モダンC++で書くにはかなり野暮ったい気がするし、数値型がdouble限定なのもイケてないという印象でした。「数値なら何でも実数でいいじゃない」という考え方は、実用上問題無ければそれで良いと思いますがFPUの仕様上、実用上の問題(性能云々は今回気にしていないので性能上の問題ではなく正確性の方の問題ですね)があるので、整数で表現すべき箇所は明確に整数で定義しないとダメだということです。なお、性能云々を今回気にしていないのは、性能にシビアな部分ではJSONパース済みのバイナリデータしか使わないからです。
上記CLIのソースをコンパイルする手順:

$ git submodule add https://github.com/dropbox/json11.git
$ g++ -std=c++11 json11/json11.cpp mkstg.cpp -o mkstg

これで、あとは保存したバイナリをVGSのDSLOTに突っ込んでマップを表示するプログラムを書くだけで、C言語でTiled Map Editorで作ったマップが表示できるようになります。簡単ですね。
C言語でマップを表示してみた図(Macで撮影)
マップを表示させただけでかなりゲームっぽくなるのでテンションが上がります。

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