2017年1月6日金曜日

マリオランの価格考察

先日話題になったマリオランですが、一応私もプレイしました。
先週ぐらいにクリア済み。
当然ですが、クリアというのは、全ステージのカラーコインをコンプリートして、スペシャルステージやキノピオランの最終目標(ケーキの取得)も完了した状態です。
追加課金の無い完全落とし切りのゲームなので、恐らく追加コンテンツは発生しないのだろうと思います。
公式でもそういう発言をしているらしい記事があったので貼っておきます。
http://heavy.com/games/2016/12/super-mario-run-downloadable-content-additional-new-update-updates-maps-levels-items-nintendo/

このマリオランの価格設定(1200円)が「高すぎる」とかで少し話題になっているらしい。
参考記事:
任天堂マリオランは「高すぎる」 フォーブス記者も怒り爆発
任天堂 スーパーマリオランの1,200円はなぜ高い?

この意見が、ソシャゲなどを無課金でしかプレイしない人たち(いわゆる乞食勢)限定のものであれば、無視して問題ないと思うのですが、実のところ、課金をすることに全然躊躇しない私でも最初「ちょっと高いかな」と思ったりしたので、その原因について考察してみたいと思います。

なぜ、最初「ちょっと高いかな」と思ったのか。

それは、単純にワールドをアンロックすることに魅力を感じなかった為です。
フリーで提供されている3ステージを遊んでみて、これと同じのようなものの繰り返しだろうから、すぐに飽きるだろうなと。
一応、カラーコインを全部(ブラックコインまで)集めてみて、それ自体そこそこやり応えがあると思ったものの、それでも私ならすぐに全ステージ揃えてしまい飽きてしまうだろうと想像しました。
それだけのために1200円ということであれば、100%課金しなかった筈です。

そう思いつつ結局課金したのは、キノピオラリー(※)が楽しかった為です。
※他人のリプレイと競争してコインの獲得数で勝敗を決めるという対戦ゲーム
キノピオラリーは非同期対戦(対戦相手がリプレイ)のゲームなので、同期対戦のゲーム(例えば、デレステのライブパーティーというイベントなど)と比べて飽きがくるのが早そうだと思ったものの、1200円分は楽しめると思うことができたので、購入しました。

このことから、ゲーマー層(ゲームを極めるタイプの人)向けにはキノピオラリー、ライト層(カジュアルゲームなどを遊んで満足するタイプの人)向けにはステージアンロックがマリオランを購入させるための導線として考えられたモノなのだろうと想定できます。(他にも王国の建築要素など色々あったりするのかもしれませんが、そこら辺は専門外なので省略)

つまり、そこそこじっくりプレイしてみれば、1200円支払うことに納得感が得られる程度に楽しめるものだが、そこに至るまでの導線が弱いことが「1200円だと高いな」という印象を私に与えた原因だと言えます。

最初から有料であれば、何も不満無く気持ちよくプレイできた筈。

というのも、お金を最初に支払ってしまえば、それだけで「元を取る分まで遊び尽くそう」というモチベーションが生まれた筈なので。タダで手に入ったものだと、どうしても表面的なところで評価を下してしまいます。(購入導線の「強さ」みたいなことをチラホラ言ってますが、この「表面的なところ」だけでも買いたいと思わせるようなものが、要するに「強い」ということ)

また、フリーであるために、無課金勢によるレビューが沢山付き、購入する上で参考になる有益なレビュー(購入した上でのレビュー)が埋もれてしまうのも良くない。

free to play で出すのであれば、メインとなるコンテンツは全て基本無料でプレイできるようにした上で、サブコンテンツをアドオンにするなどで収益化の手段を作るしか無く、飽くまでもメイン・コンテンツに対して対価を求めるのであれば、基本有料にするのがベストな売り方だと思います。

つまり、今回1200円が高いと私に印象付けた根本的な原因は、本来「基本有料」で売るべき商品を「中途半端な基本無料」で売った為ではないかと考察しました。

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